1 倍率 双眼鏡の倍率は肉眼で見た物の大きさと、双眼鏡で見た物の大きさの比をあらわしたものです。例えば、8倍の双眼鏡で80m先の物を見た時には、10mまで近づいて肉眼で見るのと同じ大きさで見えることになります。倍率は高いほど良いように思われがちですが必ずしもそうではありません。倍率が高くなるほど視野が狭くなり、明るさも暗くなります。また、手ブレが起こりやすくなるなどの特性があります。 2 対物レンズ有効径 のぞく側とは反対側のレンズの直径のことで、双眼鏡の明るさを知る上での目安となります。対物レンズ有効経が大きいほど双眼鏡に入る光の量は多くなり、視野は明るくなります。しかし有効径が大きくなるほどボディ全体のサイズも大きくなり、携帯が困難になってきます。(双眼鏡に8X30などで表示されています。この場合、倍率8倍・対物レンズ有効径30ミリ表しています。) 3 実視界 双眼鏡をのぞいたときにどのくらいの範囲が見えるかを角度で表したもので実視界が広いほど目標物が探しやすくなり、倍率が高いほど実視界は狭くなります。 4 1000m先の視野 1000m先を双眼鏡で見たときに見ることができる視野の範囲を表したものです。 5 ひとみ径 双眼鏡を明るい方へかざして接眼部から眼を離して見ると、レンズ中心部に明るく小さい円が見えます。この明るい円の直径をひとみ径といい、この径が大きくなるほど双眼鏡の視野は明るくなります。ひとみ径 = 対物レンズ有効径÷倍率 6 明るさ 双眼鏡をのぞいた時の明るさを数値で表したものを明るさと呼びます。数値が大きくなるほど視野は明るく、細部まではっきりと見えます。 7 アイレリーフ 双眼鏡をのぞいたときに、視野全体を見ることができる眼の位置から接眼レンズまでの距離。アイレリーフが長いほど見やすく、眼鏡をかけた方でも視野全体を見ることができます。 8 至近距離(最短合焦距離) ピントが合う範囲での、双眼鏡で見る対象との最短距離を表しています。(個人によって若干の差異があります)。 9 コーティング レンズやプリズムには様々なコーティング処理が施されています。このコーティングにより光の損失が抑えられ、明るい像を見ることができます。光学性能はコーティングの種類と加工部位により異なってきます。 フーリーコート・・全ての空気に接する面に単層コートを施しています。 マルチコート・・・空気に接する面の少なくとも一面以上に多層膜コートを施しています。 10 プリズム材質 プリズムは屈折率の高いクラウンガラスから作られていて、硼珪クラウンの「BK」、バリウムクラウンの「BaK」などがあります。 BK7 一般タイプのプリズム材質です BaK4 光学性能の優れた最高級プリズム材質。隅々までかげりのない像を得ることができます。 11 プリズム形式 双眼鏡に使われるプリズムにはポロプリズムとダハプリズム(ルーフプリズム)があり、どちらを使用するかによって双眼鏡の形状が異なります。 ポロプリズム コストパフォーマンスに優れますが、ボディがやや大型となる傾向があります。 ダハプリズム 接眼レンズから対物レンズまでの光軸を一直線に設計できることから、同口径のポロプリズム式よりも小型でスマートな双眼鏡を作ることができます。